若年齢のお子様だけでなく成人も矯正歯科治療はできます。きれいな歯並びと正しい咬み合わせをつくりだし歯の機能を向上させるとともに、フェイスラインを整え、健康的で美しい口元となるなど審美的効果も期待できます。 歯を支えている歯槽骨は、日々古い骨が新しい骨に少しずつ置き換わっています。矯正歯科治療はこのメカニズムを活かし、装置で弱い力をかけ、歯を徐々に移動させます。 移動させたい方向に弱い力を加えると、力がかかる部分で周囲の骨を吸収し、反対の部分には新しい骨がつくられます。このような骨の新陳代謝機能を利用して、歯を少しずつ無理なく移動させていきます。
年齢は問題ではありません。歯肉と歯を支える骨が健康であれば、矯正歯科治療を始めるのに、年齢は関係ありません。加齢とともに歯並びに影響が出始めるミドル世代の方も、口腔内の健康維持のため、矯正治療をしていただきたいのです。
日本成人矯正歯科学会会員が所属する医療機関において、一般的な治療は初診から終了まで、以下のようなステップで治療を行っています。
成人の矯正歯科治療
主な期待できる治療効果
◯歯並びをきれいに整え、正しい咬み合わせになる
◯口腔内を清潔に保ち、虫歯や歯周病などの歯科全般の予防になる
◯フェイスラインも整い、健康的で美しい口元になる
◯歯の機能を回復させ、活舌も良くなる
◯歯と歯茎のアンチ・エイジングと健康の維持に貢献する歯が動くしくみ
矯正治療をはじめるのに
矯正歯科治療のステップ
1.初診
歯の状態の検診とカウンセリングをし、治療概略を説明。
2.検査
検査虫歯の有無、検査模型用の歯型取り、レントゲン、口の中や顔の写真撮影など各種検査。
3.治療方針の決定
治療方針の決定検査結果をもとに治療方針や期間・装置・費用などを説明。
4.動的治療開始
動的治療開始矯正装置を歯に装着。装着後は定期的に状態のチェックや矯正装置の調節などを行う。
5.動的治療開始
動的治療終了矯正装置をはずし、歯の後戻りを防ぐため、取り外しが可能な保定装置をつける。
6.保定治療
保定治療定期的に歯の状態を確認し、最終チェックをして治療終了。その後のアフターケアも大切。
これから矯正治療をお考えの方へ
矯正歯科治療における治療方法や期間は、症状により異なります。近隣にいる本学会に所属する歯科医師ご相談ください。