日本成人矯正歯科学会

令和5年1月26日に報道された矯正患者による集団訴訟に対する特定非営利活動法人 日本成人矯正歯科学会からの注意喚起およびお願い

患者の皆様へ

令和5年1月26日の報道によれば、アライナー(マウスピース)型矯正装置により治療を行う複数の矯正歯科クリニックが関連する運営会社が、患者様に矯正歯科治療のモニターになることで治療費が実質無料になるなどと言い、多くの患者様を勧誘していました。しかし実際にはモニター料金は支払われず、また十分な矯正治療もなされなかったとして多くの患者様に御迷惑をかけ集団訴訟に発展しています。 特定非営利活動法人 日本成人矯正歯科学会は矯正歯科治療においてこのような問題が生じていることについて非常に憂慮しています。つきましてはこれから矯正治療を受けられる患者様におかれましては次のことを注意して受診するようお願い申し上げます。

1) 今事例のような矯正治療のモニターへの勧誘がございましてもそれに応じることがないよう、くれぐれもご注意ください。
2) 矯正歯科治療を受診する場合、その医院より治療費について十分な説明を受け、不明な点については確認し、納得したうえで矯正治療を開始するようご注意ください。
3) アライナー(マウスピース)型矯正装置による治療に限らず、矯正歯科治療を行うためには、その適応症の理解など専門的な知識と経験が必要です。受診する先生が矯正歯科治療を専門に行う歯科医師、あるいは本学会が認める研修機関において矯正歯科全般にわたる基本的な教育と臨床的研修を受了しているか、ご確認ください。
4) アライナー(マウスピース)型矯正装置の治療で十分な結果が得られなかった場合、マルチブラケット法などによるリカバーするための治療をその当該医院で責任を持って継続して受けられるか、確認してください。

↑ PAGE TOP