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日本歯科医師会生涯研修事業認定

特定非営利活動法人 日本成人矯正歯科学会 第23回学会セミナー(春季)


デジタル歯科矯正

講 師
医療法人イースマイル国際矯正歯科 理事長
有 本 博 英 先生
ヤマダ矯正歯科 院長
山田尋士先生



日 時


2018年4月26日(木) 18:30~21:00

メイン会場


TKP ガーデンシティ東梅田 バンケット 7A
大阪市曾根崎 2 丁目 11 番 16 梅田セントラルビル :TKP ガーデンシティ渋谷 ホール 4D

サテライト会場


東京都渋谷区渋谷2丁目22番3号

特設会場


函館:函館歯科医師会館 函館市大手町 3-3
帯広:十勝歯科医師会館 帯広市東 7 条 9 丁目
名古屋:(有)オーソプラネッツ会議室名古屋市中村区名駅南2-14-1 住友生命名古屋ビル1階
岡 山:たい矯正歯科 岡山市北区青江5-1-1ライフプラザ青江3F


受 講 料


|正会員・準会員 3,000円/非会員 5,000円


申 し 込 み


事前に受講料振込後、申込書と振込控えを学会事務局分室にFAXしてください。締切:平成27年10月22日(木)
※フリコミは、個人名にてお願いします。また当日、会員カードをお忘れなく。
●振込先(振込口座 みずほ銀行 渋谷中央支店 普通 10 9 0 4 3 8 )
特定非営利活動法人日本成人矯正歯科学会
※当日の混乱をさけるため、事前申込みにてお願い致します。

問い合わせ


日本成人矯正歯科学会事務局分室
〒115-0055 東京都北区赤羽西 6-31-5 (株)学術社 内 TEL.03-5963-400 FAX.03-5963-4008








矯正歯科医療における3D環境の重要性


講演者:山田 尋士


ヤマダ矯正歯科 院長

略歴


1991年 3月 大阪歯科大学卒業
1991年 4月 大阪歯科大学歯科矯正学講座入局
1996年 4月 大阪歯科大学歯科矯正学講座専攻生
1996年 6月 ヤマダ矯正歯科開設(大阪府 泉大津市)
2003年10月 学位取得“日本人学童の顎顔面頭蓋の成長発育に関する研究”
2005年11月 山西医科大学(中国)客員教授
2008年4月 大阪歯科大学矯正学講座非常勤講師
近畿矯正歯科研究会(2012年・2013年会長)

日本矯正歯科学会(認定医・専門医)
日本成人矯正歯科学会(認定医・専門医・指導医)
日本舌側矯正歯科研究会(認定医)
World Society of Lingual Orthodontics (WSLO)アクティブメンバー
The European Society for Lingual Orthodontics (ESLO)アクティブメンバー


これまで、矯正治療の診断を行う場合、術前のセファログラム、他のさまざまなX線画像や石膏模型から分析を行い、治療計画を立案していた。しかし、実際はそのセファログラムは1.1倍拡大された2次元のX線フィルムの頭部を正貌、側貌にわけて分析を行い、歯牙においては等倍の石膏模型から叢生量や上下顎の咬合関係を含め模型分析を行っていた。また、歯冠と歯根の関係は3次元の石膏模型と2次元のパノラマを、術者が頭の中でイメージして歯冠から歯根の状態を予想するにすぎなかった。しかし、1997年に歯科界に3Dデジタル時代の扉が開き、歯科用コーンビームCTが発表された以降、X線画像診断も2次元から3次元へとシフトし、様々な角度から明確に診断ができるようになってきている。さらに数年前より3次元矯正歯科用ソフトが開発され、CT画像からの診断も可能となり、検査・診断の3D化で矯正歯科診断は大きく変わろうとしている。
一方で、オーラルスキャナー、模型スキャナーの進歩・開発も凄まじく、欧米諸国においては歯科医療におけるデジタル化は,急速に診療に導入されている。日本においても一般歯科界では、平成25年4月には保険診療にCAD/CAM補綴物が導入され、海外から多くの機器や3Dプログラムが参入し、普及しつつある。日本の矯正歯科界においても3Dデジタルの時代に突入しつつあり、徐々ではあるが3D環境に興味を持つ矯正医も増えてきているが、海外に比べ、未だに日本では適合や変形のおそれを考え導入を見合わせている人も多いのが現状である。当院でも6年前より顎変形症治療の診断にもCT画像を用い、シュミレーションソフトにて診断からopeの術式、骨の移動距離までを検討している。これにより2次元では考えられない情報が得られ、臨床に活用できることを実感している。現在では、そのCTデータに歯列のスキャナーデータと統合し、歯列を含めた顎骨モデルとして3Dプリンターを用いて造形し、正確な骨の削除量、移動量を術前に口腔外科医に提示することが可能となった。また、通常の矯正歯科治療においても、口腔内スキャナーや模型スキャナーとCT画像を統合したバーチャル化により歯根を含む歯列データから舌側矯正歯科治療のセットアップモデルの作製、Alignersの作製も可能となってきている。今回、口腔内スキャナー、模型スキャナー、そして矯正治療に応用できる可能性のある3Dプリンターについて、様々な情報を提示したいと思います。

  



イングデジタル - インビザライン治療中心にシフトして変わったこと


講演者:有本博英

医療法人イースマイル国際矯正歯科理事長

和歌山生 1991年 大阪歯科大学、1995年同大学院卒(歯科矯正学)
1996年 大阪歯科大学助手(歯科矯正学講座)

日本非抜歯矯正研究会創設メンバー マスター会員
米国アングルソサエティレギュラーメンバー
カナダBiolux Research社キーオピニオンリーダー
アラインテクノロジー社インビザラインクリニカルスピーカー

『非抜歯矯正治療- Molar Oriented Orthodonticsの実際(医歯薬出版 2011)』共著者
『一歩抜け出す未来志向の歯科医ライフ(医歯薬出版 2014)』共著者


矯正治療におけるデータのデジタル化は、90年代よりまず写真のデジタル化とレントゲン画像のデジタル化からゆっくりとはじまった。2010年代ごろからはCBCTが普及し始めた。しかし、昨年(2017年)の、インビザライン用スキャナーiTero Elementの日本での販売認可は、矯正治療の完全デジタル化のマイルストーンである。口腔内形態データの数値化は、歯の移動の数学的解析が可能になったということであり、治療ゴールの設定から歯の移動様式に至るまで、これまでのマルチブラケット治療とは全く違う治療計画の考案が可能となった。演者は2014年よりiTero HD 2.9を導入し、インビザライン治療中心に徐々にシフトして行ったが、昨年のiTero Elementの導入以降はそのスキャンスピードが上がったことで、単にインビザライン中心となったばかりでなく、様々な変化を実感している。
治療の変化:ビッグデータの解析とAIの導入により、インビザラインによる、より効率的な歯の動きや、アタッチメントと呼ばれる付加装置のデザインが日々改良されている。現状のクリンチェックデータをそのまま実際の治療に適応するにはまだ程遠いが、矯正歯科医の仕事様相はチェアサイドよりもコンピューターの前で行われることがメインとなり、時間と場所を問わずに治療に関わることができるようになった。
技工:今年初頭に3Dプリンターを導入し、診断用模型のみならず技工用模型もスキャニングで対応するようになった。ほぼパウダーフリーの環境で仕事を進めることができるようになった。 コミュニケーションの変化:連携ドクターや患者とのコミュニケーション様相は大きく変わった。デジタルデーターは簡単に複製・転送できるため、より簡単に緻密なコミュニケーションが可能となった。
本講演ではこれらの具体例について紹介する。

 

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