講師略歴・抄録



千葉県・木更津市・ありしま矯正歯 有島 常雄
「Angle classⅢ 症例の攻略法」


臼歯部頬側のアンカースクリューを用いたシンプルな遠心移動方法によるAngle classⅢの治療
骨格的な不調和の大きい下顎前突の治療は、外科矯正が一つの選択肢としてあげられる。しかしボーダーラインのケースや、外科矯正による治療を患者が拒否した場合などは、治療方法の選択に苦慮することが多い。
近年、歯科矯正用アンカースクリューは矯正歯科の臨床に広く普及し、特に上顎においては様々な遠心移動方法が考案され応用が進んでいる。しかし下顎においては、スクリューを用いた臼歯遠心移動による治療が上顎と比較し普及しているとは言いがたい。下顎のスクリューの応用が進まない理由としては、下顎のスクリューの成功率の低さや、簡便に植立可能で運用がしやすい領域が限られていることなどが背景として考えられる。
本発表では、植立が比較的容易で運用もしやすい下顎臼歯部頬側の付着歯肉に植立したスクリューと、通常の頬側のマルチブラケット装置を用いたシンプルなメカニクスで臼歯の遠心移動を行ったAngle class Ⅲの治療例を紹介する。
今回は、この遠心移動のメカニクスの詳細や調整の方法、歯の移動様式や下顎のスクリューの植立のポイントなども併せて報告させて頂く。


略歴
1991年:昭和大学歯学部を卒業。同年 昭和大学歯科矯正学教室に入局
1998年:ありしま矯正歯科 開業
2014年:近畿矯正歯科研究会の症例報告にて優秀賞受賞。
2014年:歯科矯正用アンカースクリュー“D-PAS JP TYPE-A”開発に携わる。
2015年:アンカースクリューのセミナー講師を担当。以降定期開催。
2016年:JIOA 日本歯科矯正用アンカースクリュー研究会 学術大会の展示発表にて優秀賞受賞。
2017年:World Implant Orthodontic Conference にて講演
日本矯正歯科学会 認定医

Close