日本成人矯正歯科学会

第30回秋季学会セミナー 抄録

株式会社スマイル・アート・カンパニー 主任 山本 友絵
タイトル:今後の矯正歯科技工士について

矯正歯科技工士は、歯科技工の中でも矯正歯科に特化して歯科技工を行っている専門職業である。大きく分けて、大学病院などに勤務する、大規模技工所に勤務する、個人事業で開業する、矯正歯科専門医院に勤務する、などがある。それぞれ矯正歯科技工業務は共通しているが、就業場所によって各々仕事内容や役割は異なっている。その中でも私は矯正歯科専門医院に勤務しており、日常臨床に加え、後輩や臨床実習の学生への教育、学会のための研究や発表の準備、医院での人事や事務作業、会計業務などの雑務に従事している。

矯正歯科技工の知識技術の向上は当然のこと、社会的に必要な知識や常識などを備え、地域社会に貢献することも重要である。また、従来の矯正歯科技工作業は、ワイヤー操作、レジン操作、石膏操作が主であったが、矯正歯科治療のデジタルへの移行に伴って、仕事内容が変化してきている。われわれは、それらを早く導入し、柔軟に使いこなしてゆくことが必要である。

近年、専門学校の閉鎖や、歯科技工士が減少していることを踏まえ、矯正歯科技工での新しい業務内容と未来、今後行ってゆくべき事柄や期待されていること、社会貢献などについて述べていきたい。

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